2021年12月定例会 一般質問
【太田】まず、大項目の1、香川県ネット・ゲーム依存症対策条例と、本市の対応について伺います。 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例第10条において、市町はネット・ゲーム依存症対策を推進するものとするとなっており、県の条例のうち、市や町に対して推進に努めるものとする努力義務の条文になっていることがほとんどであることに照らし合わせると、特別に拘束力が強い条例だと言えます。 保護者に対しても同条例第6条では、保護者は第一義的責任を有することを自覚しなければならないといった表現や、子供のネット・ゲームの利用を適切に管理する責務を有するといった強い命令表現になっています。 政府、内閣府は、保護者が置かれている状況は多種多様なものがあり得ることから、保護者に関する法律文は努力義務にとどめると解説しています。しかし、香川県の同条例にはこうした基本姿勢が欠けています。 大西市長は、同条例制定直後の記者会見で、制定過程について、議会の委員会での議論が全面的に公開されないなどの問題に触れておられます。実際、県議会は条例検討委員会の議事録すら作成していません。また、パブ
2021年12月定例会 議案質疑
【太田】市民派改革ネットを代表して、今定例会に提出されている議案に対する質疑を行います。 まず、議案第79号令和3年度高松市一般会計補正予算(第7号)中、給食センター管理運営費、債務負担行為1,045万円についてです。 2023年度から開始する学校給食費の公会計化に向けて、学校給食費管理システムを構築していくため、2022年度に必要な経費が計上されています。 学校給食費については、市の会計に組み入れて公金とする公会計か、市の会計を通さず別途管理を行う私会計によるかは自治体の裁量に委ねられており、現在のところ本市は、ほかの学校徴収金と同様、私会計を採用しており、学校徴収金の大半を給食費が占めています。学校給食は、学校給食法により、食育として教育課程の中に位置づけられています。本市は、給食費を学校徴収金として保護者から徴収し、学校が給食費の徴収管理事務を行い、食材費として公益財団法人 高松市学校給食会へ納めています。 2019年7月31日に文部科学省より、学校給食費等の徴収に関する公会計化等の推進についてとして、教員の業務負担の軽減や学校給食費の管理
2021年12月定例会 討論(2020年度決算)
【太田】2020年度決算においては、多くの事業が新型コロナウイルス感染症によって中止や延期を余儀なくされるなど、本市事業運営においても予算が執行されないといった影響が波及しています。芸術・文化などだけではなく、例えば学校教育において、本来実施されるべきであった体験講座などが中止になったことは、心身ともに子供の成長にも影響を及ぼすものと考えられます。私たちは、この未曽有の事態を経験した者として、地方自治法の理念の下、住民の福祉の増進を図ることを基本とし、本市の自主性及び自立性が十分に発揮されるように、議会としての役割を果たしていかなければなりません。 市民派改革ネットを代表して、以下、2020年度決算において反対の事業名とその理由を述べます。今後の市政運営に十分反映されることを望みます。 認定第1号令和2年度高松市一般会計・特別会計歳入歳出決算のうち、新県立体育館建設環境整備事業についてです。 新県立体育館は、防災避難拠点としても位置づけられることとなっています。サンポート一帯は周辺よりも土地が僅かに高いので、2004年──平成16年台風のときでも