2021年6月定例会 一般質問
【太田】大項目の1は、図書館利用情報の扱いについて伺います。 北海道苫小牧市の市立中央図書館で、ある利用者が借りていた本の書名や予約状況を、北海道警苫小牧署に提供していたことが2018年に明るみに出て、札幌弁護士会が令状なしの照会に応じないよう図書館に求めました。また、同年沖縄県でも、三つの市立図書館が裁判所の令状のないまま、警察に利用者の住所・氏名・生年月日・貸出冊数などの個人情報を提供していたことが分かっています。そもそも警察が捜査を進める上で被疑者の住居に立ち入ったり所有物を差し押さえたりするためには、捜索差押許可状などの令状が必要になります。これは戦前の反省に基づき、不当な人権侵害を防止するため、こうした強制処分は裁判官が判断・承認して発する令状により行うべきことを憲法が要求していることに基づくものです。 図書館は言わずもがな市民の学習権・知る権利を保障し、表現の自由、学問の自由や思想・信条の自由を支える公共の場です。その場で利用者がどんな本を読んでいるかなどを警察や国家権力に知られるおそれがあれば、利用者は萎縮しかねません。日本図書館協
2021年6月定例会 議案質疑
【太田】市民派改革ネットを代表して、今定例会に提出されている議案について質疑をさせていただきます。 議案第49号令和3年度高松市一般会計補正予算(第2号)中、女性の活躍促進費257万1,000円についてお伺いします。 3月4日、NHKの報道番組で生理の貧困が報道されて以降、コロナ禍における女性の窮状が広く知られるようになりました。生理用品を十分に手に入れることができない、いわゆる生理の貧困を巡り、生理用品を配付するなどの支援を検討している自治体は、今年5月の時点で少なくとも255に上ることが内閣府のまとめで明らかになっています。 経済的な困窮や親のネグレクトなどが原因で、生理用品を十分に手に入れることができない生理の貧困に直面している人は、新型コロナウイルス感染症の経済的な影響が長引く中、特に若い女性の中に一定の割合存在することが分かっています。 県内では4月、三豊市が防災備蓄品の生理用品を市内全ての小中学校に届け、トイレの個室に置かれています。坂出市では、同市と市社会福祉協議会の窓口で生理用品を配付、同時に、困り事の相談にも対応しています。配付