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議事録

2019年9月定例会 討論(海外視察)

9.20.2019

市民派改革ネットを代表し、ただいま議題となっております議員派遣のうち、令和元年度海外行政視察について、反対の立場で討論を行います。  

 

まず、そもそも海外行政視察実施要領の議員派遣までの手続(3)にある、定例会3日前議運の1週間前までに実施計画書を作成し、議長に提出するというルールさえ守られておらず、これを何の異論もなく通してしまう議会運営委員会にも重い責任があります。このような前例をつくるべきではありません。〔発言する者あり〕静かに聞いてください。  

 

議会運営委員会に提出された海外派遣実施計画の内容は、現在、裁判中の香川県議会海外視察旅費返還訴訟の対象である四つの海外視察と同じくらい視察内容に問題があります。  今回の実施計画の中で唯一視察らしいのが、3日目のベトナム人技能実習生事前研修施設の視察です。しかし、何カ月前も前に予告して、完全に準備されて整えられた研修を見学しても、真の問題点・課題は見えてきません。  ベトナムの日本大使館によれば、技能実習生の失踪者数はベトナムがワーストワン、失踪者の半分がベトナム人で、刑法犯の検挙数も1位です。しかし、彼らは失踪や犯罪をせざるを得ない状況に追い込まれているのです。ベトナム・日本の両国において、悪徳ブローカー・悪徳業者・悪徳企業がベトナムの若者を食い物にしているという現実があります。  

 

視察の提案者からは、高松市においてどのようなことが問題なのか、ベトナムの方がどのような労働状況に置かれていて、そこをどう変えたいのか、高松市としてどのようなことができるのか、全く説明がありませんでした。  そもそも、問題だらけの技能実習問題を探求するなら、外国人の労働問題に詳しい日本の人権NGOや労働団体と連携して、ベトナム現地の人権NGOなど、多くの情報源を回って、ベトナムの送り出し機関がベトナムの平均年収の1.5倍から、ひどい機関では5倍もの手数料を取って、それを何に使っているのか、運用の不正はないのか、また、どのくらい日本の監理団体幹部に違法なキックバック・裏金が払われているのかなどの矛盾や実態を調べるべきです。3カ月から半年の厳しい生活でインスタントの詰め込みの日本語教育だけで、日本の労働基準法や基本的権利を教えないまま、日本に送り出している等の問題点をえぐり出さないと、全く意味がありません。  

 

次に、県議会の海外視察と同じ問題点を指摘します。  今回の視察日程には、日本の組織の海外出先機関への視察ばかりが組み込まれています。県議会では、そういう日には必ず半日ほど、専用バスで観光スポットをめぐっていた事実が裁判の証拠で明確になっています。  つまり、ジェトロやクレア・JNTOなど、日本の組織を訪問して、1時間から2時間お茶を飲みながら日本語で情勢の話などを聞けば、残り数時間は観光に充てることができます。県議会と比較しても、こういう日程が多いのが今回の計画の特徴です。  また、議会運営委員会では、香川議員から、ジェトロ等の海外事務所には各県の職員が派遣されているので、高松市も職員を派遣してはどうかとの発言がありましたが、そうであれば、ベトナムの事務所に議員が立ち寄るだけなどという、税金無駄遣いの提案は不要であり、市の職員こそを、まずは短期視察に送り出すべきでしょう。  さらに、議会運営委員会で高松市のどのような政策に今回の視察を生かしていくのかという質疑に対しては、現場を見て、肌で感じることが大切で、今具体的なことは言えないと答えています。実施要領の第3項には、派遣により得られる知見等が、市の政策立案・提言等に寄与することが明らかであることと定められていますが、具体的にどのような政策に生かしていくのかという視察の大前提を抜きにしており、実施要領にも反する計画です。どのような政策に生かすのかも明確に答えられず、問題点の深掘りをせずに、上辺だけを見てくるような視察に大切な税金を使うべきではありません。  

 

また、新規空路開拓のためにも、ぜひ視察に行くべきであるという意見も出ましたが、高松空港は民営化され、民間会社として努力をされています。そもそも、空港路線は香川県交通政策課航空振興室が窓口です。高松市としては、エアライン交渉にはノータッチであることは、皆さんもよく御存じかと思います。  さらには、新規空路開拓のためと言いながら、高松からアジアへの直行便を使わず、羽田空港を経由してバンコク入りすることになっています。先ほどの質疑に対する答弁で、高松発の海外便は曜日や時間が限られているとのことでしたが、羽田を経由、ANAを使って13時間44分かかるところを、台北を経由すれば2月2日発、9時間30分でバンコクまで行くことが可能です。2月9日も、台北乗り継ぎ7時間20分で高松まで帰ることができます。わざわざ羽田で1泊する必要もありません。このように、LCCを利用してバンコクに入ることで、時間も費用も節約できるのに、これでは余りに矛盾しています。  

 

今回の実施計画を見て誰でも気づく問題は、調査事項では全く触れられていない丸々1日の泰緬鉄道の日程とシンガポールのガーデンズ・バイ・ザ・ベイでしょう。タイ・シンガポール、それぞれの海外向け観光案内サイトに、この二つは代表的な観光地として掲載されています。まるでSF映画のような高度な技術を駆使したアトラクションが自慢ですとは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの案内文です。

 

今回の視察の経費は、1人当たり約46万円が5人分で計約230万円です。  高松市の公立保育所の絵本は継ぎはぎだらけ、カーテンは長さの違うもので何とかしのいでいます。私たち議員の仕事は、税金の使い道の最終判断をすることです。230万円あれば、子供たちのために一体何冊の絵本が購入できるでしょうか。このような海外行政視察には、公費を使うべきではないということを強く訴え、私たちの反対討論とさせていただきます。

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