2019年6月定例会 討論
市民派改革ネットを代表して、ただいま議題になっております議案第135号高松市副市長選任について反対の立場で討論を行います。
私たちは、副市長候補の人格や経歴を問題にしているのではなく、市民から遠い存在にある副市長ポストについて、今回のような人選がいつまでも続くということは不透明であり、選び方に問題があるという立場で、同意できない理由を以下述べさせていただきます。
副市長の人選は、市長専属の権限ではありますが、就任に当たっては、議会の同意を必要としています。市長は、多核連携型コンパクト・エコシティの推進や中心市街地の活性化などに力を入れており、国とのパイプが必要ということで、当初から国土交通省の出向者が選任されています。今回の選任で、国土交通省からの出向者は4人目ということになります。
8年前の本会議において、副市長ポストを国の出向者の席として固定化していくのかという質問に対し、市長はコンパクトで美しいまちづくりや観光振興など、本市が抱えている懸案事項を踏まえ、国土交通省から迎えることが最適であると判断したものであり、今後、これを固定化し、継続していくという考えではないとお答えになっています。
しかし、実際には、今回の選任でも明らかなとおり、国土交通省からの出向者の指定席になっていると言わざるを得ないのではないでしょうか。さらに、問題なのは、2009年の岡内副市長辞任後、10年間、一度も女性の副市長登用がないことです。高松市においては、女性管理職の割合も、他都市と比較して低い状態が続いています。
以上のようなことから、議案第135号高松市副市長選任についての反対討論といたします。